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May 04, 2008

チェルノブイリ

JUNOのツアーでウクライナに滞在中、
時間の隙間を縫ってチェルノブイリに行って来た。
以前からいつかは絶対に訪れてみたいと、
この目で受け止めたいと思い続けていた地。
思わぬタイミングでのチャンスだった。

あまりにも悲惨な原発事故から今年の4/26で22年。
訪れたのは奇しくも4/25。

メンバーのみんなと快晴の朝、キエフを出発。
1時間半ほどでロシア国境へ辿りついた。
そこから30分もたたずにチェルノブイリの地へ。

とにかく強烈だった。
事務局の中の資料や写真群は当時の惨劇を鮮明に映し出し、
放射能で汚染された区域を示す地図は、
濃度別に赤やピンクに色分けされていて、
リアルにその脅威を提示していた。
目の辺りにした残った原発、リアクターの数々。
半端ない放射能汚染レベル。
土や植物は未だに汚染されているので、
事故後新たに舗装しなおしたアスファルト意外は
絶対に踏むな、触れるなと説明があった。
事務局の庭にいた数匹の可愛らしい猫ちゃん達も
被爆しているので触らないようにと指示を受けた。

プリピャチ(Pripyat)という有名な町に行った。
事故前は約5万人が暮らす賑わっていた町だった。
汚染レベルが最も酷いこの町は
事故後全ての住民が強制退去させられ、22年間放置状態にある。
数々の住居やホテル、プロムナードやレストラン等、
全ての建物が時を止めたまま。
見捨てられたまま。
死の町。
燦々と輝く太陽の下、あまりにも対照的な
不気味なゴースト・タウンのその光景に
震えが止まらなかった。

チェルノブイリに実際に訪れてみて、改めて痛感したこと、
それは原子力とは人類が文明の進化の途中で犯した
最大の過ちのひとつではないか、ということ。
踏み込んではいけなかった領域だったのではないか、ということ。
一度の誤操作によって信じられないほど大きな範囲に
驚異的な被害を与え、
身体に、自然に、未来に、被爆という
取り返しのつかないリスクを覆わせる。
放射能は文明の時間的にはほぼ永遠に残り続け、
数千世代先まで危険を振りかざし続ける。
俺達は過ちを認めるべきだ。
そして無数に存在する別の選択肢を、
命と自然に付加をかけない方法を、追求するべきではないか。

本当に多くの現地の人達は悲惨な被害を受け、
事故に直面した世代はもちろん、新たに生まれてくる命にまで
未だに危険にさらされ続けている。
甲状腺癌。小児癌。この惑星を覆う死の灰。
チェルノブイリに存在した数々のモニュメントは
二度と悲惨な事故を繰り返さないよう
その揺るぎない祈りを物質化したもの。
誰もがより安全な、綺麗な生き方を求めている。
俺達はこれ以上間違った道を進み続けるべきではない。

大きな被爆を経験した数少ない国、日本とロシア。
劣化ウラン弾による甚大な被害を受け続けたイラク。
二度と繰り返してはならない惨い経験を持つこれらの国の人々が、
俺達が、率先して世界にこの意思を投げかけるべきだと確信する。

今ならまだ、真に正しい道を選ぶことができるはず。

SUGIZO

Posted by SUGIZO : May 4, 2008 12:55 AM